あれもこれも「やるべき」だと思い詰めていては、時間もエネルギーも足りなくなります。限られた時間で効率よく就活を進めるための「13の(やらない)ポイント」を提示します。
よ具体的な「必要なやるべきこと」を提示します。それはたった3つのエッセンスに絞られます。「課題認識」「現状認識」「具体的行動」の3つです。
目からウロコの「やらない就活」13のポイント
「捨てる就活」「やらない就活」と言われても、一体どうしたらいいの? 資料は全部捨てて、何もやらなくていいの? などと、かえって混乱し、ワケがわからなくなってしまう人もいるかもしれませんね。不安になってしまったら、ごめんなさい。
私が言いたいのは、これまでの就活本の常識を捨てよう! 発想をちょっと変えてみよう、ということなのです。
1.就活本に書かれている「自己分析」はしない
一般的な就活本には、自分の過去をさかのぼり、いつの時期に何があって、どう思った。あの頃こんな経験をして、感動した……などということを書き連ね、自分史よろしく表にまとめる「自己分析」を強いることが少なくありません。
あなたが生まれたときからの経験や思い出など、企業は興味がありません。限られた人生のいくつかのポイントだけから決めつけていくような自己分析など、あまり意味がないと思います。
2.定例行事、大規模な「合同企業説明会」には参加しない
学外の大規模な合同企業説明会には行かなくていい! ズバリ不要なことのひとつだと、私は思っています。
なぜなら、人気の企業は、この合同説明会で人を集めて採ろうなどと考えていないから。
これらの会社は説明会などしなくても人は集まるし応募もたくさんあります。合同説明会の参加者のほとんどを採用するつもりなどないのです。
3.「有料就活セミナー」に参加しない
大学の就職課やキャリアセンターをもっともっと有効活用してください。人の不安や心配につけ込んでお金を稼ごうとする人たちとは違って、親身な対応が受けられるはずです。
4.就活の資料を集めない
就活本を何冊も購入したり、企業の資料、特に企業説明会でもらったパンフレットなどをたくさん集めていませんか? 山のように積まれた資料を眺めて、「私、頑張ってる!」などと自己満足に浸っているようなことはありませんか?
5.ビジネスマナーに時間をかけすぎない
ビジネスマナーで大事なのは〝相手に不快感を与えないこと〟。自分がこんなことをされたら不愉快だな、と思うことはやらない。
6.親の意見を鵜呑みにしない
親から強く言われると、どうしてもそれに引っ張られがちですが、大事なのは「自分はどうしたいか」です。親の価値観の押しつけには、左右されないようにすること。
7.単独で就活しない
利用できるものは、何でも利用すること。何でも自分ひとりだけでやろうなどと考えないようにしましょう。例えば、親、先輩、友人、大学職員……アドバイスを受けたり、有用な情報を得たりと、時間や効率を考えると、人の力を借りることはとても有効です。
8.他人の就活状況と比較しない
「私はまだ決まってないのに、〇子がもう決まったなんて。どうして? どこが違うって言うの?」などと他人と自分を比較しても、まったく意味のないことです。
9.睡眠時間を削って準備しない
睡眠をしっかりとって、体調を維持することが何よりも大事だということを忘れないでください。
10.就活本の模範例をコピペしない
あなたがどういう人なのか。何ができるのか。会社で何がしたいのかを聞いています。決して模範答案の暗記ではないのです。
11.エントリーシートをそのままコピペして使わない
手抜きは、間違いなく企業に見抜かれます。エントリーシートのコピペの数が増えるような企業の受け方はしないこと。
12.応募は10社までにする
まずは目の前の1社に集中すること。時間をかけて真剣に企業研究をし、丁寧に応募書類を作成します。そのように本気で準備をして受けていたら、何十社も受けられるはずがありません。
何十社も受けるつもりでいるとしたら、それらは本当に行く気がある会社なのか。会社の選択は、適切に行われているか。もう一度よく考えて! それらの中には、受けなくてもよい会社が、必ず含まれているはずです。
13.ネットの情報を信用しない
求めている情報に加えて、裏付けのない情報、誤った情報、フェイク情報……信用できない情報が山のようにありますから、取捨選択には、十分な注意が必要です。
やるのはこれだけ! たった3つのエッセンス
課題認識……
・「なぜ自分は働くのか?」を明確にする
・「なぜ自分は就活をするのか?」を明確にする
・「就職先で何をしたいのか?」を明確にする
現状認識……
入りたい会社の従業員の平均年齢、勤続年数などのデータに加えて、社風や従業員の気質、残業の状況、会社の理念など働いている人複数から直接聞いておくことが重要。
具体的行動……
・エントリーすべきは、最大でも10社までに絞る
・面接では「面接官との言葉のキャッチボール」を心がける
・ほかの人との差別化を意識し、自分の特徴を際立たせる